サラ・コナー
サラ・コナーは未来の人類の指導者となるジョン・コナーの母親という、ターミネーターシリーズでは非常に重要なキャラクター。2以降の登場はなかったが、4では声のみが登場し、ついにリブート作品のターミネータージェニシスで再登場を果たした。ジェームズ・キャメロンが制作に加わった2の正式な続編となるニュー・フェイトでは、1と2でサラを演じたリンダ・ハミルトンもカムバックする。
19歳でウェイトレスのアルバイトをしているサラ。ボーイフレンドもおり、ごく普通の生活を送っている。そんなサラの元に未来からやってきたターミネーターと、サラを守るために同じ時代からやってきたカイル・リース(マイケル・ビーン)が現れるまでは・・・。
カイルと出会うまでのサラ
サラの住まい
サラは友人のジンジャーと一緒に住んでいる。同じ洗面台で髪の毛のセットをするなどその仲は良好なように見える。留守番電話機能付きの電話が置いてあり、サラとジンジャーによるオリジナルの音声が吹き込まれている。
同居人のジンジャーには、マットというボーイフレンドがおりサラも顔見知りである。そのマットが電話の相手をジンジャーと思い込み、サラに対して変態的な言葉を電話口で投げかけるが、そんなことには動じないサラであった。
サラのペット
サラはペットを飼っており、名前はパグスリー。爬虫類のイグアナというちょっと変わった趣味を持つ。サラはパグスリーを非常にかわいがっており、キスさえできるほど。一方ジンジャーはパグスリーをかわいく思っていないようで、突然あらわれるパグスリーに対して「ベルトにしてやる」と言い放っている。ターミネーター襲撃時にパグスリーの姿を見ることは出来ず生死は不明だが、生き残っていてほしいものである。サラの勤務地Big Jeff's
サラがアルバイトをするのはBig Jeff'sという肉料理のお店。このお店へはバイクで通勤していて、サラは店頭に置いてあるオブジェクトに見張りをお願いしている。店内は混雑しており、注文の間違いなどが多く非常に忙しい状況を見ることができる。このお店ではアイスクリームも提供しているが、そのアイスクリームが仇となり、いたずら好きの子供がサラの制服のポケットにアイスクリームを入れてしまうという状況も。そんな子供にチップをあげようという声も出る始末。カイルと出会ってから
ボーイフレンドにドタキャンされたサラは時間を潰すために外出したロサンゼルスの街でターミネーターに襲われ、サラを助けるために現れたカイルと出会うことになる。カイルから未来の話を聞き、最初は信じないサラだが現実ではありえない状況に、次第にカイルを信じるようになる。
サラがカイルに伝えられたこと
カイルはサラに、未来では人間と機械との戦争が起こっている事、その機械がこの時代にやってきてサラを狙っていること、ターミネーターの冷酷さ、そして未来で人類が戦争に勝利するための方法を教え、人類を勝利に導くことのできるジョン・コナーこそがサラの息子であることを伝える。伝説の人物サラ・コナー像
カイルはサラに、未来の指導者であるジョンが子供の頃に戦うことや組織の作り方などを戦争が始まる前に教えた母親であることから、サラは伝説の人だと伝える。サラはまだやってもいないことを過去形で話すカイルに困惑する。今のサラはアルバイトをして友人と一緒に住むごく普通の女性なのだから。人違いではないかと確認するも、間違いはないとカイルに返される。そんな能力は備わっていないというのはサラが一番良くわかっているため、サラの中で激しいギャップが生まれ伝説の人物にされるのは迷惑だとカイルに言葉をぶつける。
未来の指導者を育て上げる決意
苦労の末にターミネーターを破壊することに成功したサラだったが、最愛のカイルを同時に失った。それから半年、サラは新しい命を宿し、ターミネーターを感知することのできる犬をペットにして旅に出る。未来のジョンのために自らの声を録音したカセットテープを制作し、11月10日の時点では7本のテープが作られている。
カイルといた数日で、今までの生活が変わってしまったサラだったが、未来の指導者であるジョン・コナーを育てる為に決意し、これからやってくる嵐に向かって行った。
サラの命を狙うターミネーターが現れてから10年。サラは29歳になった。この先核戦争が起き、機械との戦争に勝利するために重要な人物である息子のジョンをしっかりとした指導者に育て上げるために様々な人と交流を持ち、ジョンを指導者にするべく奔走していた。ある日コンピュータ工場を爆破しようとしたところを逮捕され、現在は州の警察病院精神科に入院させられており、息子のジョンは別の夫婦に引き取られ育てられている。
逮捕される前の生活
逮捕されるまではニカラグア等場所を転々としながらジョンと一緒に生活していた。ジョンを未来の指導者に育て上げる手段として、複数の男性との関係を持っていたが本当に愛しているのはカイルただ一人だった。
未来の事を話すと去っていく男性たち
多くの男性はまともではなく、元グリーンベレーの隊員で銃の密輸をしていた男などが多かったがジョンに車の運転を教えたまともな者もいた。しかし、ジョンが未来の指導者になる話や審判の日の話をすると、まともな男性もサラのもとを離れていってしまった。
逮捕・入院してからの生活
コンピュータ工場の爆破未遂事件で逮捕されたサラは、精神分裂病(現代の統合失調症)と診断され更にうつ病も併発していて凶暴性や神経錯乱、被害妄想などが現れているとも診断されていた。
窓一つの犯罪者病棟に監禁されている間もこの先訪れる審判の日に備えて折りたたみベッドを使って懸垂をするなど鍛錬は怠っていない。これを良いと思わない医師シルバーマンは鎮静剤を常習的にサラに投薬している。
毎日のように審判の日の悪夢を見るサラ
毎晩のように街に核爆弾が落ちて人々が死に絶える審判の日の夢を見ている。T2特別編では夢にカイルが現れ、ジョンが危険に晒されている事を告げに来るがいつのまにかその夢もいつもの悪夢へと変化する。
ジョンとT-800に助けられた後の心境
ジョンとT-800によって警察病院からの脱出に成功したサラは、今は味方となっているT-800が突然敵になった時に備え、チップの書き換えを行う際に取り出したチップを破壊しようとする。しかし、ジョンに説得され過去に自分の命を狙った、冷酷で目的を果たすためなら何でもする殺人マシーンであるターミネーターと行動を共にする事を決める。
父親代わりのターミネーター
エンリケの隠れ家でジョンと共に車を修理した後もジョンの遊び相手になっているターミネーターを見たサラは、過去に現れては消えていった数多くの酔っ払って暴力を振るうような男性たちよりも遥かに父親らしく、命を狙われているジョンを護ることができるのはターミネーターだけであることを確信する。
更に、スカイネットの開発に携わっているダイソンの住まいやこれから起きることなどを根掘り葉掘り聞いたサラは少しずつ味方となりジョンを護るターミネーターを信頼していく。
機械への理解
T-1000を消滅させ、サイバーダイン社に残っていた過去のターミネーターの遺物もすべて処分した後、突然敵になることを恐れていたT-800が目の前にいるにも関わらずサラは「終わったわ」とつぶやく。
そして自らを破壊できないT-800に溶鉱炉に落とし破壊するように頼まれたサラは狼狽するが、自分には流せない涙を人が流す理由を理解したターミネーターに対し、自ら手を差し出し、硬い握手を交わした後ターミネーターを溶鉱炉に沈めるのだった。
最後にサラは、未来は変わり予測できないものとなったが、希望の光が見えると語る。機械であるターミネーターが生命の価値を学べるのであれば我々にもできないことはないのだから、と。
バハにいる時に白血病と診断され、余命半年というところを3年間戦った。
その後1997年に白血病で死亡。墓には「NO FATE BUT WE MAKE」と書かれている。
メキシコで火葬にされ、同志が海に散骨し遺言に従って墓の中にある棺に武器を隠していた。
サラは審判の日が来ないことを確かめ、審判の日の後は「その後の日々は賜り物、もう我々は自由だ」と言って過ごしていた。
そう過ごしていたサラだが、武器を隠していたのはどこか信じられないところがあったのだろう。
なお、T1及びT2の生年月日と記されている生年月日は異なり、T1及びT2での生年月日は1965年。